新築・リフォーム

新築やリフォームする上でオススメしない商品・設計

この記事はあまりメーカーさんにとってはよろしくないかもしれません。一つ言えることは僕の主観なので、この情報が正しいわけではありませんので、悪しからず。
特にお住まいを考えている方や、リフォームなどを検討していて、より専門的な客観的な目線で情報を仕入れたい方向けです。

僕は住宅の現場監理をしております。日々様々な商品や新築物件に触れており、見て、触って、感じた感想をこちらで記述させていただきます。

  1. 商品や材料
  2. 設計

と分けてご説明していきます。

商品や材料編

まずは商品や材料編からです。何度も言いますが、商品が悪いというわけではありません。メリットデメリットが必ず存在します。そのことを踏まえた上で検討することが望ましいです。
ではどのようなものをオススメしないのかそれが下記のものです。

  • 床暖房
  • チェーン付きのサッシ
  • 木の玄関ドア
  • アルミサッシ

こちらをひとつずつご説明していきます。

床暖房

床暖房のデメリット

床暖房は「暖かくて気持ちいい」そう思われるかもしれません。しかし床暖房はデメリットが多いのです。

費用がかかるうえに、ラグやカーペットに対応していない機種もあります。普通リビングでくつろぐ時は大抵ラグやカーペットを敷きますよね。でも床暖房しているとラグやカーペット敷いての使用はNGなので不便そのもの。ということはホットカーペットで十分なのです。

床暖を施工するためには、単相200Vを用意する必要があります。そして床暖房を設置するために床暖の厚みに合わせてフロア全て高さを揃える必要があるため、その分の費用もかさみます。その金額に床暖房自体の金額もかかります。恐ろしいと思いませんか。それだけで100万円は行きますよね。

チェーン付きのサッシ

参照:YKKAP公式サイト

このチェーンの四角いやつ、思った以上にゴツいです。令和のこの時代に正直ダサいかなと思います。

参照:YKKAP公式サイト

こういったものも新商品として出しておりますが、おばあちゃんのお家にありそうな、、やつですね。昭和感がすごいのです。

新たなデザインを期待したいです。高所は横の滑り出し窓にせずにFIX(はめごろし窓)でいいでしょう。

木の玄関ドア

木は伸縮性があります。なので湿気が多く雨がずっと続く地域なんかは、木が伸びて玄関ドアが枠よりも大きく膨張し、扉が閉まらない事が起こったりします。沖縄で見たことがります。
玄関ドアが閉まらないお家は泥棒が入ってき放題なので、よくありませんね。
また、工業製品化された木の扉はそのような心配はありませんが、雨で濡れたり、日に焼けたりすると劣化や色の変化があり、どうしても汚く見えてしまいます。
そのようなデメリットもある上でしっかり検討して購入する必要があります。

アルミサッシ

アルミサッシは熱が伝わりやすいです。なので、どんなに高機密なハウスメーカーで建てても、冬は窓から冷気が入ってきます。夏はとても、暑いです。さらには結露もしやすいので、大変暮らしにくいです。最大のメリットは価格が安いということ。僕が思うのはケチるところは窓ではないな。っと思います。窓を設けるときは必ず樹脂サッシを採用するようにしたほうがいいです。

YKKAPさんのサイトから引用してます。樹脂サッシとアルミサッシの違いです。

また、単板ガラスとLow-Eガラスでも全然違いますね。今のガラスはほとんどLow-Eなので、あまり心配する必要はありません。

アルミサッシと樹脂冊子では電気代も違います。アルミより樹脂の方が14,200円も安いという結果になっております。ここから分かる通り、ケチることはしない方がいいという事が少しはわかっていただけたでしょうか。

>>選ぶなら、樹脂窓です。

間取り編

ここからは間取り編となります。間取りを考えるのは楽しいですね。将来のことを考えて、どうしたら「いいお住まい」になるのか。そんな未来のお住まいの参考にしてください。
オススメしない設計は下記の通り

  • 小上がり窓
  • 用途のないニッチ
  • バルコニー
  • 階段下のトイレ

ではこちらもひとつずつ解説していきます。

小上がりの窓

小上がりの畳スペースが人気です。新築でも採用される方が多いなという印象。パナソニックさんからは「畳が丘」という製品もラインナップされているほど、売れる商品なのです。

そんな小上がりスペースに窓を設ける時が非常に注意する必要があります。それは「高さ」。高さは大抵床から800mmほどの高さにする事が多いでしょう。高さ1,200mmの窓は通常であれば何も危険はありませんが、小上がりにすることで、危険度が増します。
ちなみに上の写真は僕がDIYした畳スペース。こちらも結構危険だったりします。

どんな危険があるのでしょうか!?

それは簡単に窓を越えられるということです。

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は注意です。小上がりは大抵400mmほど上がります。窓まで400mmしかありませんので、平気で窓を超えられます。1階であればまだマシですが、2階なんかは超危険。かわいいお子様が落ちてしまうのは嫌ですよね。小上がりのスペースに窓を設ける時は高さに注意して、本当に窓が必要なのかを検討しましょう。

用途のないニッチ

ニッチ

手間になる工事は費用もかかる上、大工によって出来栄えが左右されます。なので、なるべく特殊なことは避ける事がベター。

ニッチは費用もかかる上、クロスの目地が目立ったり、天板が汚れたり傷ついたり、出隅のクロスが破れたり、色々と嫌な事が起こる可能性が出てきます。また、モノを起きがちになるので、なるべく不要なニッチは作らない方がいいでしょう。

バルコニー

バルコニーでどのようなことをしますか?
洗濯物を干したり、BBQしたり、家庭菜園したり、でしょうか。

僕の考えですが、洗濯物は外で干すと外の空気が汚いので、せっかく綺麗に洗った洗濯物が干している間に汚れてしまいます。また、虫がついたり花粉なども付いたりしますので、いいことはそんなにありません。さらに、1階が洗面所で2階がバルコニーだと洗濯がとても手間で嫌になるでしょう。

BBQはどうでしょうか。BBQをするためには相当な広さを要します。通常のバルコニーは大抵2畳ほどで、あっても4畳ほどでしょう。BBQをするとなると4畳では少し狭いです。最低でも6畳ほどは必要です。またコンセントや水道、あるいはキッチンから近いなど、やるとなると設計段階から工夫する必要があります。年に何回しますでしょうか。本当に最適でしょうか。

僕の答えはNOです。

雨が降って乾くと笠木や手すり、物干し金物、排水溝などなど、驚くほどに汚れてしまいます。掃除がとても手間になります

それなのに、ほとんどの新築住宅はバルコニーを設けております。
バルコニーを設けるメリットってなんでしょうか。不思議です。

ではどのようなものがいいのでしょうか。
それは洗濯物は洗濯機からすぐに行けるように配置した、サンルームが理想です。

洗濯干し室は3面あるいは2面をサッシで日当たりをよくし、エコカラットなどの調湿材を取り入れ、洗濯物を乾かします。雨などの湿度の高い日は除湿機などを使用するようにすると、洗濯物が綺麗のまま乾くので、正直最高です。

階段下のトイレ

階段下を有効活用することは間取りを考える上で重要ですね。しかし、トイレを考えている方は、もう少し検討してください。階段下のトイレは圧迫感があり、換気扇が近くなるので、落ち着かないです。

もしも階段下しないのなら、必ず、窓を設けましょう。そうでないと暗くて閉鎖的な狭い空間がどうも嫌な感じになってしまいます。
また、トイレは横向きから入る形が理想ですね。使い勝手が増します。トイレ内に手洗いを設けることも好きではありません。水が飛び散り掃除が大変です。手洗いはすぐ近くに洗面ボウルなどを設けて水が飛び散らないようにすることで家がずっと綺麗に保つ事ができますよ。

まとめ

いかがでしたか。僕の個人的な意見ですので、全て間に受ける必要はありません。これから新しい住まいを実現させるためによ〜く考えていいお住まいにしてくださいね。

  • 床暖房
  • チェーン付きのサッシ
  • 木の玄関ドア
  • アルミサッシ
  • 小上がり窓
  • 用途のないニッチ
  • バルコニー
  • 階段下のトイレ

これが僕が思う採用したくない商品・設計でした。

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